はやし内科クリニック

西脇病院臨床研修医を迎えました

臨床研修医を迎えました2019年

当医師会では8年前より、市立西脇病院の要請に協力するという形で臨床研修医が開業医の元で外来診療や訪問診療などを経験します。当院も毎年受け入れに協力させていただき、今年で8回目となりました。研修医を指導することは、自身の診療を振り返る上で大変刺激になり、6月が来るのを毎年楽しみにしています。

 

研修医 松浦先生を迎えて

今年は、松浦史弥先生を迎えました。1年目に市立西脇病院で研修をしているのですが、当直時の救急外来以外は外来診療を経験したことが無いとのこと。ですので、初日は私の診療を見学していただき、2日目より初診患者さんや慢性疾患で通院中の再診患者さんの診察をしてもらいました。外来診療は所見を入力することも必要ですが、正確な診療には問診、視診、聴診、触診等を怠らないようにすることがより重要であると考えています。「先生、この患者さん診察してくれる?」との無茶ぶりにも動じず、松浦先生はきちんと自己紹介し、モニターばかり見ず、姿勢を患者さんに向けてしっかり診療してくれていました。

研修医松浦先生を迎えて

頭に考えている鑑別診断を、わかりやすく言葉を選び、説明する様子。慣れていないと意外に難しい。。。

 
研修医松浦先生を迎えて

採血やエコー検査の見学などもして頂きました。

当院での研修を終えた翌週には、鈴木内科医院の鈴木先生の元で研修されるとのこと。消化器内科専門医を目指しているという松浦先生であれば、当院よりも鈴木先生のところで研修される方が役に立つことと思います。ただ、この2週間で地域にお住まいの方々の健康を守るのは、高度医療が可能な病院での診療ばかりではなく、訪問診療、介護保険審査委員会、幼稚園、小学校健診などを経験してもらう事により、我々開業医をはじめ、看護職、介護職、市職員、そしてそのスタッフを支える事務職員など、多職種の連携があって初めて地域医療が成り立つことを、きっと肌で感じることが出来たのでは無いかと思います。

研修医松浦先生を迎えて

初訪問診療

 
研修医松浦先生を迎えて

たまにはこんなのも(笑)

松浦先生は山口県岩国市出身でご家族とは遠く離れた西脇市で研修医生活を送っています。時々、ご両親が西脇市に来られることもあるそうです。西脇にもグルメなお店が数多くあり、午前診終了後の昼食や週末の金曜日の夕食など、一緒に食事を供にし、私にとっても思い出深い2週間になりました。松浦先生、是非、今度はご両親を連れて行ってあげて下さい。きっと、喜ばれると思います!

研修医松浦先生を迎えて

呑める!とのことなので、週末の診療後は一緒にビールを飲みに行きました!

 
研修医松浦先生を迎えて

ちょうど研修終了日に、毎年本コンテンツを楽しみにされている患者さんに撮っていただきました。

地域研修を終えて

この度は2週間の地域研修を快く受け入れていただき、誠にありがとうございました。短い間でしたが、初めてクリニックでの診療を経験でき、非常に多くのことを学ぶことができました。

日々の診療でまず感じたのは、患者さんとの距離感が近いことです。患者さんに寄り添い、丁寧な診察を通して、病気のことだけでなく生活習慣についても患者さんと共に考えていくのがとても印象的でした。先生は相談しやすい雰囲気で患者さんとコミュニケーションをとっておられ、クリニックが心理的にも患者さんのすぐ近くにあることがわかりました。往診にも同行させていただき、先生は患者さんやご家族の事を理解し、患者さんひとりひとりの生活に合わせた診療をされており、信頼関係が築かれていると強く感じました。また、幼稚園や小学校の学校健診、介護認定審査会などにも参加させていただき、病院や施設だけではなく、様々な地域の方々との連携が重要だと実感しました。

より良い医療を提供するために、患者さんへの接し方や医療の連携など、大切なことを数多く学ぶことができ、充実した研修となりました。この経験を生かし、今後も日々精進して参ります。最後になりましたが、この度熱心に御指導下さった林先生、クリニックのスタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。

西脇市立西脇病院 臨床研修医2年目
松浦 史弥

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