臨床研修医を迎えました2015年
辻村 英二先生を迎えて
今年も西脇病院の研修医が来てくれる季節になりました。辻村英二先生は臨床研修医2年目で将来目指す専門はまだこれからの研修でじっくり考えたいとのことでした。自分を振り返ってみると、医師人生を卒業と同時に決めなくてはならなかった時代とは、ずいぶんと違い、うらやましく思えます。この2週間で、一つでも得るものがあれば、来てもらえた意味があるってモンです…
例のごとく、最初は患者さんの採血を担当してもらったり、私の診療の隣について所見の入力を手伝ってもらったりしました。2年目なので手技自身は問題ありませんが、外来診療については入院患者さんの診療には慣れていても、病院では当直の際の救急外来程度とのこと。新患患者さんを担当してもらいましたが、問診票やお薬手帳などの情報を参考に十分シュミレートして診察に望んだつもりでも、分かりやすく伝え、説明することは、ことのほか難しそうでした。それでも、それからの毎日、多くの患者さんを診てもらいましたが、段々と自信を持って診療にあたることができるようになりました。
往診にも同行してもらいました。午前診療中に、定期通院患者さんが呼吸困難に陥っていると連絡が入り、二人で臨時往診しました。またある日には、寝たきり患者さんの往診に行った際、ご家族が介護疲れによる体調不良をきたし、その方のほうに入院を計画したことなど、我々かかりつけ医が目の前の問題についてどのようにして臨機応変に対応するのか、肌で感じてもらえたと思います。
辻村先生へ。外来診療、往診、学校健診などバタバタしてあまり指導らしきこともできませんでしたが、昼食を一緒に取りながら医師としての今後の方向性について話し合ったり、プライベートの○コン話(笑)をおしえてもらったりして、あっという間の楽しい2週間でした。内科を選ぶなら、『循環器内科』いいですよ。急性期から慢性期までフォローできるし、心不全などは血行動態を考えることにより、自ずと治療方針が立ち、快方に向かってゆくことが実感できるなど、とてもやりがいがあります。この2週間で、医療は『患者の立場に立って考えることが大切』であることが分かってもらえたらなら、嬉しく思います。常に謙虚で向上心を忘れない良医を目指して、これからも研修に励んでくださいね!
矢持医院の矢持先生が辻村先生の研修終了日にfarewell partyを開いて下さいました。
私も呼んで頂き、楽しいひとときを過ごしました。
矢持先生ご夫妻との一コマ^^
矢持先生、ありがとうございました!!
P.S.:先生の運転で、私のクルマの前に駐車する際、バックモニターがあるにもかかわらず「ドンッ」とぶつかってしまったことは、いろいろ活躍してくれたんで、なかったことにしてあげましょう!^^
地域研修を終えて
この度2週間という短い期間ではありましたが生活習慣病患者のフォロー方法や初診患者の診察方法、往診診療など様々なことを勉強させて頂きました。
今回の研修では病院とは違い限られた医療資源の中で患者さんを診察することの難しさを実感しました。その中で問診や身体診察といった最も基本となるところの重要性も再認識しました。
また西脇病院での研修ではなかなか経験できない往診診療や学校健診にも同行させて頂き大変貴重な経験となりました。
今回の地域研修で学んだことや感じたことを忘れずに今後の臨床研修に励んでいきたいと思います。最後になりましたが研修にご協力頂いた患者様、熱心に指導して下さった林先生、スタッフの方々には心より感謝申し上げます。
西脇病院 研修医
辻村 英二