はやし内科クリニック

西脇病院臨床研修医を迎えました

臨床研修医を迎えました2017年

土田 拓実先生を迎えて

当院では毎年6月に市立西脇病院の臨床研修医を受け入れています。日ごろは私一人で診療していますので、研修医と過ごすこの1カ月を毎年楽しみにしています。

今年も2名を受け入れさせていただきました。

6月5日から16日までの2週間は土田 拓実先生を受け入れました。

臨床研修2年目ではまだ、将来の専門を模索中であることが多いのですが、土田先生は将来、皮膚科医になりたいという、すでに明確な意思を持たれていました。
当院にも皮膚の異常が内科疾患からくることを心配されて来院される方も多いため、参考になってくれればと期待しながらスタートしました。

まずは横について診療を見学してもらいながら、データを確認しています。

 

もちろん、診察もして頂きます。私は居眠りをしているわけではありません(笑)

当院で経験していただく研修はなんといっても外来診療です。というか、もう外来診療しかあまり指導することがありません(汗)。
対面する患者さんにきちんと挨拶するところから、言葉づかい、解決につながる問診、必要な検査計画、わかりやすい説明など…。自分のできていないところはひとまず棚に上げ(汗)、土田先生の診察を後ろから眺めています。

帯状疱疹や鬱滞性皮膚炎といったような皮膚疾患の病状を訴えて来られる患者さんの診察では、皮膚科研修を経験した土田先生に相談を持ちかけながら診療を進める場面もあり、皮膚科医の片鱗を見た気がしました!

丁寧な聴診。患者さんから聴診してくれない先生も多いと聞きます。

 

仕事の後の一杯での一コマ。

その他、訪問診療や、学校、幼稚園健診、介護保険審査委員会などにも同行してもらいました。
訪問診療においては訪問診療の趣旨、実際の診察、今後の訪問計画など日頃病院勤務にはない医療行為を経験して頂きました。健診や介護保険審査委員会では横についているだけで退屈だったと思いますが、我々開業医が午前診と午後診の間にも活動しているところを実際に同行してもらうことで、病院外での地域医療というものを経験して頂けたのではないかと思います。

往診にて。

 

往診にて。

研修最終日に、色紙とともに。
似顔絵、どうでしょう?(笑)

さわやかな笑顔でうちのスタッフからも人気の土田先生!実は幼稚園児にも人気なんです。
しばざくら幼稚園での健診に行ったときのこと、聴診時、小学校や中学校のような、「ハイ、深呼吸して~」といつものフレーズでは意味通じません。そこで、横にいた土田先生は園児に向かって、満面の笑みで体全体をつかって息を吸ったり吐いたりなどの、ボディーランゲージをしてくれました。
私は笑いをこらえるのに必死でした(笑)

研修最終日に、色紙とともに。
似顔絵、どうでしょう?(笑)

土田先生と過ごした2週間はあっという間でした。当院での経験が少しでもお役に立てることがあれば、大変うれしく思います。
土田先生、これからもその笑顔を忘れずに、信頼される皮膚科医を目指して下さいね!

安田 矩明先生を迎えて

6月19日から30日は安田 矩明先生を受け入れました。安田先生は、学生時代野球をしていて非常に体格が良いのですが、最近は忙しく運動不足から体重が増えてきたそうです。

そこで、患者さんに生活習慣指導をする前に、自分がダイエット頑張ろう!と声をかけたところ、「病院からここまで(当院)、歩いてきました!」とのこと。

お、やるのお…!歩いてきた研修医は初めて(笑)

初日の写真。さーこれからげっそり痩せるほど働いてもらいましょー(笑)

電カル操作、マスター中…。

さらに初めてのことが。

通常、最初は私の外来診療見学をしながらカルテ入力操作を覚えて、3日目くらいから診療してもらうんですが、安田先生は初日から数人の診察を見学しただけで、ほぼカルテ入力操作をマスターし、午後から実際に診療を経験してもらうことができました。

自分のカルテをマスターするのに数カ月かかったというのに…(汗)

電カル操作、マスター中…。


当院通院中の患者さんが、消化管出血が疑われる症状で来院されたときには、すべて安田先生が的確に救急処置を施し、最後は先生の所属先の市立西脇病院への救急搬送まで対応してもらいました。
ポイントとなる判断は、適宜私への報告も忘れずにこなされ、非常に感心しました。
市立西脇病院における研修医への指導体制が整っているのだなあと、これまた素晴らしいと思いました。
これからも優秀な医師を養成していって欲しいと思いました。

問診では、優しく穏やかに語りかけていました。

 

往診にて。

仕事の後の一杯^^
我慢できずに一口飲んでしまってからの写真です^^;

もちろん、ただでがんばってもらおうとは思っていませんよ!
忙しい診療をこなしていただいた後には、一緒においしい食事&お酒を楽しみました!
そして、次の日、今まで以上にがんばってもらう…良い作戦でしょ(笑)

…って、私が若い研修医たちと飲みたいだけなんですけどね。
ダイエット中の安田先生には付き合ってもらって悪かったですが(爆)

仕事の後の一杯^^ 我慢できずに一口飲んでしまってからの写真です ^^;

一見すると秋葉系もしくはPCショップの店員さん、のような風貌の安田先生。実は非常に勉強熱心で常に参考書や教科書を持参し、空き時間に読んでいましたね。患者さんを診療する姿も安心感がありました。

安田先生、その熱心さをこれからも持ち続け、今度はその知識を後進の指導にあててくださいね!

恒例の似顔絵色紙ですが、ごめん、安田先生。
体しか似てへんわ(汗)

 

どうーですか!?
ダイエット成功したでしょうか?(笑)

地域研修を終えて

この度の地域研修は2週間と短い間でしたが、午前・午後の外来診療、往診、学校検診、介護認定審査会などに同行させていただき、病院とは違った開業医の仕事について学ぶことができました。

電子カルテではついパソコンに目が行きがちですが、忙しい診療の中でも一人一人丁寧に診察し、患者さんの目を見て説明や指導をする姿は深く印象に残りました。患者さんの頑張ったことがあれば賞賛し、時には冗談を言い合いながら患者さんの治療のモチベーションを高めているところに慢性疾患を良好にコントロールするための肝があると感じました。今後は林先生のように患者さんとうまくコミュニケーションをとりながら、患者さんにとって心地の良い診療をしていきたいと思いました。

最後になりましたが、この度の研修を快く引き受けていただいた林先生、並びに貴院スタッフ、患者様には厚くお礼申し上げます。

西脇病院 研修医
土田 拓実

林 武志先生侍史、はやし内科クリニックスタッフ皆様

先日は大変お忙しい中、短期間ではございましたが、実りある研修をさせていただき有難うございました。

地域にある医院の一つという事でしたが、予想以上の忙しさに驚きました。日常業務以外の仕事も多く、そばで見ているだけの私も疲れ、先生の凄さを感じながら研修させていただきました。多くの患者さんを的確に診察し、和やかな雰囲気で診療をされているのを拝見し、先生やスタッフの皆様と患者さんとの信頼関係を垣間見た気がしました。なにより、地域医療は日々でてくる医学的知識の更新も然ることながら、それ以外の事がより重要であることを教えていただいた、二週間の研修でした。

今回得た貴重な体験を糧とし、責任と自覚を持って日々精進してまいりたいと存じます。今後とも、よろしくご指導くださいますよう、お願い申し上げます。

略儀ながら、まずは書中をもちまして御礼申し上げます。

西脇病院 研修医
安田 矩明

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