臨床研修医を迎えました2013年
研修医 渋谷先生を迎えて
市立西脇病院での臨床研修プログラムの一環で、地域医療研修として当院は2011年より毎年臨床研修医を受け入れております。
今年は6月17日から28日までの2週間、渋谷 淳先生が研修に来られました。臨床研修2年目、長身で笑顔が素敵な渋谷先生に、私は軽い嫉妬を覚えました(笑)。
まず、最初にこの2週間で習得してもらいたいこととして、『勤務医と開業医の役割の違いを認識し、病診連携の重要性、地域医療の理解を深めよう』というテーマで研修に当たって欲しい、と伝えました。
当院の特徴、初診診療と再診における外来診療のポイント、訪問診療、経験してもらいたい手技、検査等、一通り説明すると、緊張した表情でしたが、私個人の研修医時代の思い出深い出来事などを話すと、表情も緩み、出会ってものの20分程度で緊張がほぐれたようでした(速)。
異常が無いか、一生懸命聴診している渋谷先生
点滴、採血手技もバッチリ!
地域医療研修といっても、私の診療についていただくことが主体であるため、自分も経験がありますが、
やはり退屈します。そうならないよう、適宜質問したり、初診患者さんを受け持ってもらったり、朝の検査が集中する時間帯には採血や点滴などを手伝っていただきました。
数日もすると慣れてきたのか、診察中に検査が必要と判断したとき、タイムリーに処置室へ移動し検査の準備をするという、フットワークの軽さに感心しました。
昼食をともにしたり、夜の研究会出席後などに、互いのプライベートなことも話し合ったりするなど、2週間の研修期間があっという間に過ぎました。聞くと、まだ研修終了後の方向が決まってない様子。臨床医になるのであれば、目の前の患者さんの気持ちになり、なにを差し置いても全力で診療にあたる、情熱的な医師になって欲しいと思いました。
当院での経験が、少しでも渋谷先生の将来の方向性によい影響があればうれしく思います。渋谷先生、どうもお疲れ様でした。引き続き、残りの研修生活、頑張って下さい。
往診も同行してもらいました。
是非、副院長として受け入れたいものです…
快く研修にご協力いただきました、患者様に深く感謝申し上げます。
どうもありがとうございました。
地域研修を終えて
西脇病院で内科業務に携わった時、何度も紹介状で退院後の患者様のフォローを開業医の先生方にお願いする機会がありました。とりわけ高血圧や糖尿病といった慢性疾患の場合、退院後の中長期的なフォローが大変重要となります。しかし、退院後開業医の先生方が実際にどのような形で患者様が治療を続けられているのか、知る機会はこれまでほとんどありませんでした。
今回2週間という短い期間ではありましたが、林先生の下で研修させて頂いた事は、開業医の先生がどのような形で地域の医療を担われているかを理解する上で、大変重要で印象深い経験となりました。
院長先生は患者様に対して、温かく大変丁寧に診察に当たられ、またそんな先生を慕って多くの患者様が先生の元に通院を続けておられ、医師-患者間の信頼関係作りの大切さをじっくりと学ばせて頂くことが出来ました。近い将来、私が独り立ちし診療に当たっていく際、院長先生の様に患者様から信頼して頂ける医療を実践していきたいと思いました。
また院長先生は大変気さくで、かつ医療には熱い想いを持たれており、休憩時間には将来の地域医療のビジョンの話や、私の進路に関してなど大変多くのお話をさせて頂き、とても多くの刺激を受けました。 このような言葉で表すだけでは足りないほど濃密な2週間を過ごしました。今回学んだ経験を活かして、今後私も少しでも早く一人前の医師になれるよう邁進していきたいと思います。
最後になりますが、快く研修にご協力頂きました患者様、熱いご指導を下さいました林先生、スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。
西脇病院 研修医
渋谷 淳