緩和ケア研修会に参加しました
平成25年8月17日(土)~18日(日)の2日間、西脇市立西脇病院主催の緩和ケア研修会に参加してきました。
当院は在宅治療等でがん診療に携わっており、その知識を高める目的で参加を決意しました。 17日(土)は13時過ぎまで診療し、急いでコンビニ弁当を食べ、13時30分から始まる講義へ急ぎました。
受付を済ませ講義室に入ると、6人1組のテーブルが4つ、スクリーンにむかってやや斜めに配置されており、私は講義室中央よりの席でした(※左図クリックで拡大)。
本研修会は一般的な講義型の研修会とは違い、講師の先生方がスクリーン前だけで講義されるのではなく、参加者の理解度を確認されたり、意見を求められるため、歩き回りながら講義される形式でした。私の座席がちょうど講師の先生方の移動コースに位置していたため、頻繁に質問を浴びせられる、とても良い座席でした…(汗)
本研修会は①講義②各テーブルでテーマについて話し合った結果を発表しあう『ワークショップ』③3人1組になりコミュニケーション能力を養う『ロールプレイ』から構成された、参加型の研修です。
1日目は緩和ケア概論、がん性疼痛に対する講義の後、がん性疼痛に対する具体的事例の検討とオピオイドを開始するときをテーマに、グループ演習/ワークショップが行われました。具体的な事例をテーマに問題点について話し合い、発表する形式のため、自分たちで話し合った結果以外に、他の参加者の意見も聞くことができます。あぁ、そういう見解もあるんだなと新たな発見があり、本研修会の意図がわかった気がしました。
19時50分ごろにようやく終了!実臨床以上に頭をフル回転させていたせいか、自宅へ帰ると、疲れが襲ってきてすぐに眠ってしまいました。
2日目は9時から始まり、呼吸困難、消化器症状、精神症状に対する講義(もちろん、抜き打ちの質問攻撃付^^;)のあと、ランチョンをはさみ、午後からは主にコミュニケーションロールプレイを行いました。 これは、各テーブル3人1組になり、医師役、患者役、観察役(医師、患者のやり取りを観察し、ロールプレイ終了後に助言する)をそれぞれ1回ずつ経験してゆく、より実践的な演習です。がんの告知など、医師側としてデリケートなことを伝える難しさ、患者側の立場になったときに自分がどう思うか、第三者である観察者の立場として、問題点を発見する、など大変良い経験となりました。
最後には神戸市内で在宅医療を専門に開業されている五島先生(小生が西脇病院勤務時代にもお世話になりました)の講義がありました。その中で、『在宅緩和ケアへ移行する際のポイント』というテーマを与えられ、各テーブルで意見を出し合い、発表し合いました。限られた時間内での検討でもあり、論点が明確になりづらかった点はありましたが、各テーブルから様々な意見が出され、色々な観点があることに気付かされ、とても勉強になりました。
8月11日(日)~13日(火)まで、炎暑のなか家族旅行でナガシマスパーランドへ朝から晩まで遊園地に、プールにfullで遊んできた体にはちょっとキツい週末でしたが、なかなか系統立てて修得する機会のないがん診療について学び取ることができ、大変有意義でした。
休日にもかかわらず、大変わかりやすくご講義頂きました各病院の講師の先生方、戸惑っている我々に、優しくアドバイスを頂きましたファシリテーターの皆様、2日目のお弁当を用意してくださった黒っこマザーズのみなさま(おいしかったです!手書きのねぎらいの言葉にも温かさを感じました)、休憩時間にお茶やお菓子を用意していただいた市立西脇病院の関係者の皆様に、とても感謝しています。本当に有難うございました。