はやし内科クリニック

西脇病院臨床研修医を迎えました

臨床研修医を迎えました2016年

呉 東佑先生を迎えて

当院は市立西脇病院の研修プログラムの一環として、1名につき2週間、研修医を受け入れています。外来業務や訪問診療はもちろんのこと、病院では経験することが少ない、学校健診、介護保険の審査、退院時拡大カンファレンスの出席等、われわれ開業医とともに2週間みっちり過ごしてもらいます。
毎回、個性のある研修医たちに会えるのを、とても楽しみにしているんです!^^

今年は2名の要請がありました。

6月6日から17日までの2週間は呉 東佑 先生を受け入れました。

呉先生は台湾出身です。すでに台湾で4年間研修を終え、2014年7月に日本にやってこられました。約8か月の間、日本語学校に通学の傍ら試験勉強し、2015年2月の国家試験に合格して現在、市立西脇病院の研修医2年目で、将来は小児科医になる目標を持っています。
そのような経歴ですから、当然日本語はペラペラでパソコンの日本語入力のスピードも正確性も私以上でした(汗)。また、メモをとっているところを少し覗いてみましたが、漢字・ひらがな・カタカナと、すべて駆使していて、とても感心しました。

往診での一コマ。

例年通り、最初は私の診療を見学してもらっていましたが、今年からは初診の患者さんを中心に積極的に診察していただきました。日本語でのコミュニケーションは全く問題ないのですが、果たして患者さんに丁寧な言葉で説明できるのか…不安に思っていましたが、敬語を駆使して、納得のいく説明をすることができており、さらに感心しました(笑)
ただ、小児科を目指す呉先生、こどもに対する話し方と親に対する話し方や言葉遣いに困惑していて、ちょっと面白かったです^^日本語って微妙なニュアンスが難しいですよね…

往診での一コマ。

パソコンに向かうのではなく、きちんと患者さんに目線を合わせています。

 

診療最終日に。
この後、矢持医院へ引き継ぎ会です^^

onだけでなく、offもお付き合いしてもらいました。呉先生、お寿司屋さんでのビール、おいしかったね。
6月15日の院内慰労会も楽しかったですね。
会の最後で、中国語で自己紹介してもらった際、私の通訳、合っていたでしょうか?かな~り意訳したので^^

味楽苑さんで
お腹いっぱいになったみんなの笑顔が良いですね。

呉先生はディズニーが大好きだそうです!車のダッシュボードにディズニーのツムツム(参考画像参照)並べているくらいですから…^^。上の写真にもディズニー好きがわかるところがありますので、見つけてみて下さい(笑)

とても楽しく、こちらも刺激になったあっという間の2週間でした。
この2週間はご高齢の方の診察を行う事が多い当院研修は、目指したい小児科診療にはあまり関係なかったかもしれませんが、熱意を持って患者さんと接する大切さなどは感じていただけたのではないでしょうか。
さらに研修を重ね、日本で医療技術を学び良いお医者さんになってもらいたいと願っています!

折戸 彬先生を迎えて

6月20日から7月1日は折戸彬先生を受け入れました。折戸先生は、西脇市多可郡医師会の折戸整形外科、折戸 隆 先生のご子息です。
お父さんと同じ整形外科を志しているのかと思いきや、泌尿器科を目指したいとのこと。どの科に進むにせよ、今の研修期間中にいろんな経験を積み、知識を蓄え、将来に役立てることが大切ですね。若い医者に出会い、指導すると、不勉強な自分を省みてもっと自己研鑽に励まなくてはと気持ちを新たにします。

昨日採血した患者さんのデータを確認中。

 

採血などの検査もたくさんこなしてもらいました。

休み時間の一コマ。
この次の日、ラウンド!

折戸先生は当院のホームページを見て、当院に来たかったとのこと。うれしいですねえ!全くの趣味でのせている、研修医たちとの2週間の生活をUpしていてよかったと思いました。
当院にくる前は、本ページでおなじみの(笑)、矢持先生の医院で2週間。矢持先生は子供から年配の方まで、内科から外科、さらには針治療まで!(奥様が担当ですが^^)行っておられるスーパードクターなので、私が研修にいきたいくらいなんです(汗)。
なので、どんなことを経験したのか知りたい気持ちをおさえつつ、ウチはウチと思いながら、いつも通り自分の外来を見学してもらいました。
タイピングがすごく早くて、診療中に内容を記録してもらえるのは、とっても助かりました。

これまでに来てもらった研修医たちと同じく、採血などの検査や初診患者さんの診療、外来や検査の見学、訪問診療の同行など、あっという間の2週間でした。
病院のようなあらゆる検査のできる環境ではないクリニックでの診療は、丁寧な問診や病歴聴取、身体所見もおろそかにせず、手際よく分かりやすい説明を心がける…。案外、難しかったのではないでしょうか?
各施設での地域医療研修は、若い医者にとって、とても良い経験になると思います。

休み時間の一コマ。
この次の日、ラウンド!

これまでに来てもらった研修医たちと同じく、採血などの検査や初診患者さんの診療、外来や検査の見学、訪問診療の同行など、あっという間の2週間でした。
病院のようなあらゆる検査のできる環境ではないクリニックでの診療は、丁寧な問診や病歴聴取、身体所見もおろそかにせず、手際よく分かりやすい説明を心がける…。案外、難しかったのではないでしょうか?
各施設での地域医療研修は、若い医者にとって、とても良い経験になると思います。

最終日、すべての診療を終えて。

折戸先生は、将来、この地域でがんばりたいと宣言してくれました!
また、先生は非常にユーモアセンスがあって、おっとり(おりととかけてます^^;かかってない?!失礼!)した外見と相まって、一緒にいると和みます。患者さんに人気が出ることは間違いないでしょう!

折戸先生、何年先かは分かりませんが、西脇市多可郡医師会で再会しましょう!
そして、二人でいったあのお店のカウンターで、美味しいビールを飲もうではありませんか^^

最終日、すべての診療を終えて。

地域研修を終えて

あっという間に二週間の地域研修が過ぎました。
短い時間ではありましたが、まだまだ医師として未熟な私にとって、とてもとても充実な二週間になりました。

最も印象に残っていることは二つあります。一つは林先生が患者様に話す時の前向きさです。
家庭血圧測定を日課として頑張ってはるおじいちゃんおばあちゃんに対する励ましの言葉やら、HbA1c、LDL値が前よりちょっとでも下がってきた患者様に運動や食生活の工夫の肯定やら、禁煙外来で呼気CO濃度の結果が0で出た時と睡眠時無呼吸外来でCPAPが上手く装着している時に必ず患者様へのフィードバックやら、そういった医者にとってささやかではあるかもしれない一言が患者様これからの人生の大きなモチベーションにもなれることは地域で慢性疾患の中長期フォローの中に一番遣り甲斐を感じることではないかと思いました。

もう一つは地域医療を支えるために、日常の診療以外でも多忙な業務をされていることです。
2週間という短い間でも、昼休みの合間を縫って、往診、介護認定審査、小学校健診など病院での研修ではできない様々なことを体験させていただきました。大変貴重な経験で、勤務医と違って開業の先生方々の偉大さをしみじみと感じることができました。

最後ですが、日本語が母語ではない私はいつもたどたどしい日本語で問診をしたり、新患を診察するのに何倍も時間をかけたり、上手く伝えられない質問で討論を滞らしたりして、2週間でみな様にご迷惑をかけました。
研修にご協力頂いた患者様、熱心に指導して下さった林先生、あたたかいスタッフの方々に心より誠に感謝を申し上げます。

西脇病院 研修医
呉 東佑

初めて院外で診療に携わりましたが、病院とは違ったクリニックの診療が非常に印象的でした。
また、外来診療はあまり経験がなく、戸惑うことがたくさんありましたが、患者さんとの接し方から、診察、診断、診断後の方針をどうするかに至るまで丁寧に指導していただき、2週間と短い期間ではありましたが、習得したことはたくさんありました。

また、生活習慣病の指導の仕方や、どれだけ大事なことであるかも、たくさんの患者さんを通して学ぶことができました。

そして、往診も同行させていただき、患者さんの病状把握から、処方まで、診察器具のない場所での診療の難しさを目の当たりにしました。しかしながら、クリニックに来られない患者さんは、林先生が自宅に来て診察をすることで安心できるようにみられ、地域医療の魅力を直に感じることができました。将来、私自身、地域に密着し、患者さんに寄り添える医師になれるよう努力したいと思いました。

最後になりましたが、林先生、スタッフの皆様、2週間大変お世話になり、ありがとうございました。お忙しいことは存じておりますが、どうか皆様ご自愛ください。

西脇病院 研修医
折戸 彬

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